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海は今どのような状況?身近な海を楽しく学べる京都大学白浜水族館を見学

取材

2026.09.01

海は今どのような状況?身近な海を楽しく学べる京都大学白浜水族館を見学

海は今どのような状況?身近な海を楽しく学べる京都大学白浜水族館を見学

夏休み旅行で和歌山県・南紀白浜を訪れたウミモリ活動メンバーの渡部。"身近な海を知ることができる水族館がある" と聞いて、京都大学白浜水族館を見学してきました。こちらは、京都大学フィールド科学教育研究センター 瀬戸臨海実験所の附属施設。母体となる瀬戸臨海実験所は今年で創設104周年。昭和天皇がご来訪された歴史もあります。

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「展示されている魚や無脊椎動物たちは、すべて白浜周辺に住んでいる生き物」ということで、和歌山県の海の様子を伺いながら、水族館を案内していただきました。案内してくださったのは、飼育展示担当の加藤さんと、フィールド科学教育研究センターで働く小井土さんです。

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まず館内に入ると回遊魚とサメの大型水槽。サメより目立っていたのが1mを超える大きなロウニンアジです。実際の海でもこのくらい大きく育つのだそう。海水浴場の先にはこういった魚達の世界があるのですね。

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こちらのフロアではサンゴ・イソメ・貝・タコ・エビ・カニ・ナマコなどの無脊椎動物がなんと約250種類も展示されています!

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ひとつひとつの水槽には、図鑑より詳しいレベルの写真やイラスト付きの情報が丁寧に書かれていて、楽しく生態を知ることができます。

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こちらは、オオカワリギンチャク。白浜から南部沖と伊豆大島の限られた地点で生息しており、白浜沖ではダイビングスポットにもなっていたそうなのですが、ここ数年で群落が数個体まで激減してしまい、絶滅を危惧する状況なのだそう。原因は不明ですが、海水温の上昇・海流や餌環境の変化などが影響しているのかもしれません。

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こちらは藻場水槽。植物をすみかとする動物の水槽です。ウミウチワ、トサカマツなど、春に繁茂して夏に衰退する季節性の海藻が居たそうですが、今は夏なので少し寂しい感じになっていました。そして実際の白浜の海では磯焼けが起きているとのこと。藻食魚の食害によってクロメの群落が減少しているのだそう。海水温の変化によって、クロメと藻食魚のバランスが崩れてしまった可能性が高そうです。

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こちらは岩礁水槽。白浜周辺ではこのようなカラフルなサンゴ礁魚類も見ることができます。しかし、死滅回遊といって冬の寒さには耐えられず死んでしまうためここで繁殖はしないのだそう。ところが、近年の温暖化の影響で冬になっても死なない個体が増えているとか。生物分布への変化が起きているようです。

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その他、天然記念物のオカヤドカリ、タカアシガニ、アカエイ、コバンザメ、ハコフグ、モクズショイなども展示されていて、白浜にはこんなに多くの生物がいるのかと驚きます。こういった生き物たちを守るためにも、海に興味を持ち、海や地球を大切に感じることが必要だと改めて感じました。

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また、企画展として「ウニ展 〜この夏、ウニを知り尽くす~」(2027年1月11日まで)を行っていました。ウニの体の作りの説明から、少し変わったウニの展示や、顕微鏡でみるコーナーまで。高級食材であり、磯焼けでは悪者に見られがちなウニの生態や多様性を知ることができます。

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最後に案内してくださったお二人から、白浜水族館のオススメポイントを教えてもらいました。水族館 飼育展示担当の加藤さん「特に無脊椎動物です。ゴカイやホヤなど他ではあまり注目されない生き物も等しく展示していますので、じっくり見てほしいです。そしてこの水族館にいるのは全て白浜周辺の海にいる生き物だということ。沢山の生き物がいるのだと感じながら回ってほしいです。」

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フィールド科学教育研究センターの小井土さん「すべての水槽にしっかり解説が付いているところがオススメポイントです。またサンゴが沢山入っている岩礁水槽、実は自然光なんです。太陽の光を取り入れているので、そんな光の様子なども見てもらえると嬉しいです。」

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白浜水族館にはイルカショーや、水槽トンネルなどはありません。しかし「さっき遊んでいた海水浴場の先には、こういった魚や生き物の世界が広がっているのだ!」と、リアルに感じることができる、図鑑みたいに楽しい水族館でした。


さらに、春休み・夏休み・冬休みの期間には「研究者と飼育係が日替わりで行う解説ツアー」も無料で開催しているとのこと。研究者の方とお話しできる機会は貴重ですね!

また、水族館に隣接する京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所でも、一般応募できるイベントを開催しているとのこと。毎年秋に行われる京大ウィークスでは、京都大学が教育・研究のために管理している無人島「畠島」に研究実習船で上陸し、研究者とともに磯観察を行うことができるのだそう。島から帰所後は、水族館の展示解説も!今年は10/24に開催予定です。

 

詳しくはこちらのページをチェックしてください。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/event/2026-06-30-5

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取材:テレ東ウミモリ活動 渡部晶子

 

取材協力
京都大学白浜水族館
https://www.seto.kyoto-u.ac.jp/shirahama_aqua/

京都大学フィールド科学教育研究センター
https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/