2026.04.10
「自然由来をベースにした 脱炭素/生物多様性保全に係る検討会」with テレビ東京&博報堂を開催
2026年3月6日、「自然由来をベースにした 脱炭素/生物多様性保全に係る検討会」with テレビ東京&博報堂を開催しました。このイベントは、東京海上アセットマネジメント、商船三井、出光興産を中心に続けている勉強会で、テレ東ウミモリ活動も2024年から参加しています。
今回の開催場所は、博報堂の「UNIVERSITY of CREATIVITYラウンジ」。当日は約40社100人が集まり、登壇者と膝を突き合わせたパネルディスカッションや、『藻場』を食べ荒らしてしまうことから、「食害魚」と呼ばれ市場にほとんど出回らない「未利用魚」を美味しく食べてみよう!ということで、おつまみを囲んで交流会も実施しました。
司会進行はウミモリ活動のプロジェクトリーダーで、元WBSのキャスターでもある進藤隆富と、現在マーケットニュースの『モーニングサテライト』を担当している古旗笑佳アナウンサー。
▪️ 第一部 パネルディスカッション
第一部のパネルディスカッション1つ目はブルーカーボンについてです。「環境省と考える新たなブルーカーボンクレジットの形とは?」をテーマに、環境省地球環境局 総務課 脱炭素社会移行推進室の加藤室長と、東京海上アセットマネジメントの岡田 将行ESGスペシャリストが登壇しました。
まずは環境省が創設を検討している新しいカーボンクレジット制度の内容について説明をしました。環境省は来年度から、ブルーカーボンクレジットの市場拡大に向け、沿岸から沖合などで大規模化を進める企業などの共同体に、補助金を拠出する計画です。これに対し、企業や自治体からは、ブルーカーボンクレジットの価格や、大規模化の技術革新の難しさなど様々な現状の課題を指摘する声も上がりました。
制度の創設や市場拡大には時間がかかる上、すぐに答えが出せない難しいテーマですが、参加者からの活発な質問が飛び交い、産学官での有意義なディスカッションとなりました。
パネルディスカッション2つ目は生物多様性について。「2026年は生物多様性の国際会議が日本開催!いま注目の理由に迫る!」をテーマに、国際的な生物多様性の取り組みに精通している日本自然保護協会・国際担当の道家哲平さん、環境省・自然環境計画課 生物多様性主流化室 の山﨑係長、サントリーホールディングスの爲ケ谷さん、Umiosの佐藤さん、博報堂の島田さんが登壇しました。
まずは道家さんより、ネイチャーポジティブの最新動向と、企業が取り組むべき「把握と開示」について基本講演。今年7月に日本で初となる「グローバル・ネイチャーポジティブ・サミット2026」が熊本で開催されるため、世界から注目を集めているとのこと。
その後、サントリーHD・Umiosが取り組んでいる、生物多様性のための活動を紹介し、国や企業、メディア、そして個人がいまなぜ生物多様性に取り組むべきなのか、を中心にディスカッションしていきました。
開催場所のカジュアルなスペース特性を利用し、司会者がマイクを持ちながら参加者の間を歩き回って目線を合わせることで、様々な業界の視点や広がりのある意見を聞くことができました。
▪️ 第二部 試食&懇談会
第二部はキッチンスペースに移動しての懇談会。今回は八芳園で腕を振るうシェフたちのご協力で、藻場の天敵とされる「クロダイ」「アイゴ」「アカエイ」など、食卓ではお目にかかれない「未利用魚」たちを調理。また、ウニの仲間で、こちらも藻場を食べ荒らす「ガンガゼ」を使った料理を、「自然の循環」をイメージして提供して頂きました。
カジュアルな懇親会ですが、並んだのはホテルクオリティーの料理。「レストランの前菜みたい!」「とっても美味しい!」「全く臭みがない!」「これが食べられず、廃棄されているなんて!?」と、驚きを隠せぬ声があちこちから聞こえました。
こちらは、ガンガゼ(ウニの仲間)のコロッケ。
ガンガゼは、藻を食べ尽くしてしまうため磯焼けの原因となり「海の厄介者」と言われています。ムラサキウニ等よりもトゲ落としや殻割りに手間がかかる上、味が淡白なことから、食用利用されず廃棄されています。
こちらは、アカエイのフレンチスープ。
アカエイは、アサリやカキなどの二枚貝を大量に捕食するため食害魚と言われています。尾の毒棘や処理の難しさから、市場には出回らず大量廃棄される未利用魚です。
こちらは、チヌ(クロダイ)の炊き込みご飯とセビーチェ(マリネ)。
チヌも海水温の上昇などにより増加し、海苔やあさりを食べ尽くしてしまう食害魚ですが、新鮮ならばお刺身でも美味しく食べられる魚です。
こちらはアイゴのコロッケ。
アイゴも磯焼けの原因の一つとされる食害魚。背びれや腹びれに毒棘を持ち、下処理に手間がかかる上、独特の磯臭さがあることから未利用魚の代表格とされています。
こちらは蝦夷鹿のコロッケ。
蝦夷鹿は、一時は絶滅寸前になりましたが、保護政策等では数が増え過ぎてしまい、森林・果樹・牧草・野菜を食い尽くすとして「害獣」に指定されています。
捨てられていた生き物たちの命も、美味しく頂くことができる!と、実感することで、食用活用の有効性や、新たな対策「私たちにできることは何か。」を、それぞれの視点で考える時間となりました。
また、スナック菓子や飲料水は極力ご当地ものをセレクト。地方創生についても話すきっかけとなり盛り上がりました。
笑顔と活気溢れるリアル勉強会。アンケートでは出席者満足度100%を獲得。ご出席いただきました皆様、ありがとうございました!これからも仲間を増やし、出来ることを模索しながら一緒に前進していきましょう。
主な出席企業:商船三井、東京海上アセットマネジメント、出光興産、サントリーHD、Umios、日建工学、岡部、伊藤忠、博報堂、NTTドコモビジネス、みずほフィナンシャルグループ、日立ハイテク、青々、古野電気、住友商事、パナソニックオートモーティブシス、富士通、BLUABLE、三井物産戦略研究所、良品計画、日本航空、JAMSTEC、野村證券、マツダ、三井住友銀行、JT、お茶の水大学、八芳園、天草市役所、環境省 etc...(順不同)


